心理的契約


心理的契約

 Rousseau (1989)は、心理的契約(psychological contract)を再定義して定量分析を可能とした研究として知られている。その際に、暗黙的契約(implied contract)と比較対照させることで、心理的契約の概念を明確化した。その後、心理的契約に関しては、調査や概念深化が進んだが、暗黙的契約に関しては、Rousseau自身も言及しなくなってしまった。しかし、客観的に観察可能な互恵的パターンである暗黙的契約は、実務的には実質的な契約であり、明文化されていなくても裁判等では契約とみなされる可能性が高い。また、暗黙的契約を違反した際に、契約解除的反応を引き起こすので、その存在をより明確に確認できる。そこで本稿では、心理的契約と暗黙的契約の相違を改めて整理するとともに、本来、暗黙的契約として分類されるべき事象を明確にする (Yamashiro, 2015)。


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