ボーン・グローバル


リソース・ベースド・ベンチャー

 近年ジャパニーズウィスキーに対する世界的な需要が高まっている。そんな中、日本のベンチャー企業ベンチャーウイスキーは、2004年に創業し、2006年から輸出を始めたボーン・グローバル・カンパニーである。ベンチャーウイスキーがボーン・グローバルとなりえたのはリソース・ベースド・ベンチャーだったからである。ベンチャーウイスキーの創業者は、ファミリービジネスの経営権も資産も承継していない。しかし、一度は他人の手に渡ったウィスキーの原酒400樽を取り戻したことで、その原酒400樽を元にして起業した。このリソース・ベースド・ベンチャーこそが重要成功要因だった。つまり何もないところから起業するよりも、何らかの資源を元に始めた方が事業の成功確率は高いし、逆に、事業承継にこだわっていては、成功はおぼつかない。リソース・ベースド・ベンチャーにこそ成功の鍵がある(Suh, Mitomi, & Sato, 2019)。


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